フィルムスキャンのスタンダードであるクールスキャンシリーズ。その中で私が所有しているのは「W」というバージョンです。これは現行機種よりもひとつ前のモデルになりますが、作成される写真に不足はありません。詳細なスペックはNIKON COOLSCANWの公式ホームページをご覧ください。スキャン時間は、プレビューで1分強、スキャンで2分強といったところでしょうか。この時間だけを重視してしまうと「遅い」と感じられる方もいらっしゃるでしょうが、ポジにしろネガにしろ、フィルムが持っている情報を最大限引き出してくれる能力にはいつも感謝しています
メインのスキャン画面は右のような感じになります。わりとあっさりとした画面レイアウトですが、右側のコントロールツールパレットがとても高機能で、ここのパラメータを色々と調整することで、フィルムの原画に限りなく近いデジタル写真を得ることができます。
コントロールツールパレット
NIKON COOLSCANWを優れたスキャナと呼んでいるのは、NIKON SCANWの優秀さゆえであると言っても過言ではないでしょう。その機能を1つのウィンドウで管理しているのが、この「コントロールツールパレットです。ここにNIKON
SCAN4の機能が凝縮されています。細かい機能が後述しますが、ウィンドウイメージは左の写真です。
 トーンカーブ
NIKON SCAN4の機能の中でも、「トーンカーブ」は非常に使いやすいツールです。ヒストグラムも重ねて同時に表示され、感覚的にも素早い補正を施しやすいです。フォトショップのトーンカーブと基本的には同じ機能です。下記に紹介するLCHエディタを動かすと同時にヒストグラムにもその変化が反映され、階調がどのように補正されたかが即座にわかります。レベル補正を行うには、下のスライダーを左右に動かします。
 LCHエディタ
もうひとつ、とても便利な補正ツールなのが「LCHエディタ」。「L・C・H」は、「明度、彩度、色相」のそれぞれの英語の頭文字をとったもの。各項目の調整がカーブを動かすことで直感的な補正が可能になっています。特に、明度調整では、色や階調に影響を及ぼすことなく明るさだけをコントロールできるので、非常に便利です。
スキャンサイズ

スキャンする時のサイズや解像度などを入力する画面。例えば、A3ノビサイズに300dpiでプリントする写真をスキャンする場合は、「出力サイズ優先」を選択して、幅483mm、高さ329mmを入力し、出力解像度を300dpiと入力すればいい。とりあえず、そういった目的が決まっておらず、デジタル化のみが目的の場合は、フルサイズでスキャンしておくことをオススメします。初期状態設定の倍率が100%、出力解像度を2900dpiのままにしておきます。
 アンシャープマスク
右上の新規ボタンを押すと、「すべて」か各色の選択が出てくる。通常の使用では「すべて」で十分です。適用量の度合いは「フォトショップ」などの写真レタッチソフトとは若干異なるようなので、注意が必要です。
Digital ICE4 Advanced
赤外線を用いて、フィルムについたゴミや傷を補正してくれる機能が「Digital ICE4 Advanced」です。その精度も非常に高く、オリジナルの写真の品質を損なうことなく非常に美しい仕上がりとなります。他に、退色補正をおこなう「Digital
ROC」、粒状を軽減してくれる「Digital GEM」も非常に優れた機能です。それほど古くないフィルムであれば、退色補正の「Digital
ROC」は0〜1程度、高感度フィルムを用いて粒状性が気になる場合は「Digital GEM」を最高の4または3程度で様子を見るようにしています
アナログゲイン

スキャナの露光を調整できる機能が「アナログゲイン」です。値は露出段階(EV)で表示されています。スキャンプレビューが常に暗いか、常に明るいときなどに、このスライダを動かすとかいけつできることがあります。例えば、スキャンした結果、青かぶりがひどい時などに、青色のスライダを若干左方向に動かすと満足できるスキャン結果を得ることができます。
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